「最高品質の会議術」の感想
本の情報Book Information
最高品質の会議術
著者:前田 鎌利
発売日:
本の長さ:200ページ
「最高品質の会議術」
の感想Thoughts
7冊目は、局所的ですが、会議についての本です。
前職で管理職と売上向上のために毎週MTGをする時間を自ら設けたのですが、どんどん内容が薄くなっていき、しまいには「このMTGは必要か?」という雰囲気になってしまい、リカバリーのために、改めて、インプットしようと思って、同僚に借りた本がこちらです。
しかも、興味深い本だったため、その後、書店に行って、現在手元にあり、いつでも見れる状態にしています。
まず、ポイントとして、ソフトバンクモバイル(元ソフトバンク)に所属していた方が書かれた本というだけで、当時の僕はワクワクしました。
というのも、僕の経歴的にベンチャー企業しかなく、お仕事で大手のお話を伺うことがあっても、深い話を聞いたことがなかったので、興味がありました。
次に、P.18から
- 「会議は1円」たりとも生み出さない
- 「会議のコスト増」が生産性を下げる
- 会議は「情報共有の場」ではない
そして、もう一つポイントとして、"読みやすさ"を挙げます。
というのも、文書ももちろん多いのですが、イラストや表も多く、イメージが湧きやすい構造になっており、スラスラと読むことができました。
今でも、読み返しやすいポイントにもなります。
さて、そんな本だと認識しているのですが、重要だと思ったことは、上記の見出し以外で
- 「70点の意思決定」を最速で行う
- 定例会議は「30分」が原則である
- 「議題の事前提出」で会議をコントロールする
- マネージャーは「答え」と知らない
- 「ファシリテーション」はメンバーの持ち回り
当然、他にも重要な内容はあるのですが、個人的には上記となります。
しかも、基本的には単純なものばかりです。
役職によって、難易度は異なりますが、MTGを主催する側であれば、容易に実践することができ、向かない内容があれば、改善と、、、少しずつPDCAを回していくことができます。
そして、今でも実践しているのは、事前の情報共有、社内のMTGは30分以内(自分が主催する場合)、MTG時は議論する必要がないこと、また議論の内容ではない話は基本しない、完璧な答えを要求しないです。
これらは、基本的には意識的な部分となり、難しいことではないと思っております。
その他、社会人として10年ほどになりますが、現状、わざわざMTGで話すほどの内容は日常的には少ないと感じており、普段のメールやチャット、声掛けという単純なコミュニケーションで、プロジェクトを動かしたり、課題を解決したりなど前に進めていくことができると感じているので、どんどん、僕の議題は日常で解消されており、議題を挙げる頻度が下がっています。
これは、小規模な企業だからこそ為せることなのかもしれませんが、もし"行動"できることがあればおすすめします。
なお、会議が来週あるからといって、議題や疑問を温めるのは時に機会損失に繋がりかねませんので、事前に上司へ共有しておくと良いと思います。
内容によっては、その場で回答をもらうことができ、会議より前に一定のステップまで進んでるということもあると思います。
少し脱線してしまいましたが、現在Amazonの評価が3.8というところで比較的高く、自信をもっておすすめできる本になりますので、書店に行く機会がございましたら、またMTGの内容が微妙だなと感じている方がいらっしゃいましたら、手に取って眺めていただけると嬉しいです。