「図解 人材マネジメント入門
人事の基礎をゼロから
おさえておきたい人のための
「理論と実践」100のツボ」の感想
本の情報Book Information
図解 人材マネジメント入門 人事の基礎をゼロからおさえておきたい人のための「理論と実践」100のツボ
著者:坪谷 邦生
発売日:
本の長さ:214ページ
「図解 人材
マネジメント入門
人事の基礎を
ゼロから
おさえておきたい
人のための
「理論と実践」
100のツボ」
の感想
Thoughts
2冊目の本は1冊目と違って、人事の本です。
これは、1週間前くらいに読み終わった本で、3点の悩みを解消するために手を取りました。
- 組織開発とは?
- 人材開発とは?
- 異動とは?
管理職を務めているので、マーケのお仕事と組織を大きくしていくため、採用周りも行っているのですが、そのときに改めて自分に上記についてインストールしようと思いました。
実際、この本を読んで見て、再認識することができましたし、マニアックですが、参考文献がしっかり記載されていることが好印象です。
また、"100のツボ"ということで100のQAがあり、それぞれ図や表があります。
これがまたわかりやすい。
特に、メインだと思うのですが「人材マネジメントの構成要素」の図はこのさき何年もの間使えるものだと思いました(組織や将来的に要素の過不足は、出てくると思いますが、ベースの考え方としていきるものだと考えます)。
僕が「興味深いな」と思った点を羅列します。
- マネジメントと管理は同じではない
マネジメントの父と呼ばれるP.F.ドラッカーの著書の翻訳者、上田淳生はこう言ってます。
私は自分の翻訳の中で"manage"という言葉を『管理』と訳したことは一度もない。
"management"という言葉に対応する適切な言葉は漢語にも大和言葉にもないのです。
P.F.ドラッカー自信はマネジメントをこう定義しています。
組織をして成果を上げさせるための、道具、機能、機関がマネジメントである。 - 人材マネジメントの構成要素
人事評価、報酬、等級、リソースフロー、人材開発、組織開発の6要素の図が素敵 - 日本企業ポスト可変契約、欧米企業ポスト固定契約
- 賃金の納得感
正しく設計された等級×公平感ある評価結果×透明性の高さ(公開されている) - 異動の目的
適材適所・人材開発・幹部育成 - 健全な新陳代謝
- Off-JT
- チームのメンバー数が適切であること(対面小集団)
メンバーがお互いの個性を直接認識しあえる範囲の人数(対面小集団)であることが重要です。
それぞれが意志を持って相互に介入して自律的に動くことができる単位は5~7名、1人のマネージャーが見ることができる範囲(コントロールスパン)も5~7名と言われており、この数を守ってチームを編成できるかどうかは重要なポイントです。
「伍」というのは古代中国の周の時代に用いられた最小の組織単位で、文字通り5人単位の集まりのことです。
その頭は「伍長」と呼ばれる古代のマネージャーでした。
最後に、サイボウズ、リクルート、アカツキ、トヨタの4企業のそれぞれの方針を示した図がいくつか出てくるのですが、リクルートの「一人ひとりが起業家精神んを持ち成長を続ける」や「一に採用 二に人事異動 三に教育 四に小集団活動 五にイベント」などの方針または考え方は僕にとってしっくり来るものがありました。
もし、人事を目指す方、人事なりたての方など、この本だけで初歩的なことは抑えられると思うので、おすすめです。