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CLG
(Community-Led
Growth)とは? What is CLG
(Community-Led Growth)?

CLG(Community-Led Growth)は、コミュニティが主導して成長を促していく戦略のことです。そして、CLGを多くの成長戦略に加えると、より良い効果が得られます。では、具体的どういった施策が考えられるでしょう。

  • サービスを利用しているユーザー同士で、意見交換や質疑応答できる場所を用意する。
    たとえば、「Lego Ideas」です。これは、レゴのファンが自分の作品を共有したりできるコミュニティです。他にも、Salesforceでは「Trailblazer Community」というコミュニティがあり、質問に対して回答をしたり、セッションの告知があったりします。
  • ユーザーからの改善提案などを受け付ける場所を用意する。
    例えば、Salesforceは「IdeaExchange」というコミュニティがあり、Salesforceを利用している方が、Salesforceのアイディアを投稿して、他のユーザーがコメントしたり、投票することで、Salseforceのプロダクトマネージャーに共有することができます。具体的にはAboutページに下図の流れが記載されております。
引用URL:https://ideas.salesforce.com/s/about

CLGの
5キーコアバリュー Five key core values

Embracing Community-Led Growth To Unlock A Brand’s Full Potentialという記事では、以下のような文章があります。

In my mind, there are five key core values or principles for community-led growth. 引用URL:Embracing Community-Led Growth To Unlock A Brand’s Full Potential

Google翻訳をすると、「私の考えでは、コミュニティ主導の成長には5つの重要な核となる価値観または原則があります。」となります。
そして、5つの重要なキーの説明が続き、それらを以下で紹介していきます。

Purpose(目的)

Purpose: A strong sense of purpose is crucial for any community. There is a shared vision among community members that gives them a reason to be part of the community, which is aligned to the brand vision. One example that comes to my mind is Women in Big Data (WiBD)—an inclusive community of professionals and aspiring professionals who appreciate that big data is a tool being harnessed at every level, in every industry today, to shape tomorrow. Now, that’s a strong purpose to bring several community members together. 引用URL:Embracing Community-Led Growth To Unlock A Brand’s Full Potential

以下、Google翻訳です。
「目的: 強い目的意識はどのコミュニティにとっても重要です。 コミュニティのメンバー間には、ブランドのビジョンと一致する、コミュニティに参加する理由となる共通のビジョンがあります。 私の頭に浮かぶ例の 1 つは、Women in Big Data (WiBD) です。WiBD は、ビッグデータが今日のあらゆる業界のあらゆるレベルで明日を形作るツールであることを理解している専門家と意欲的な専門家の包括的なコミュニティです。 さて、これはコミュニティのメンバーを何人か集めるという強力な目的です。」

Involvement(参加)

Involvement: Encourage active involvement from community members by providing opportunities for them to contribute and share their knowledge. This is usually done through discussions, collaborative projects or even hosting events. By fostering a sense of involvement, it creates a more engaged and loyal community. 引用URL:Embracing Community-Led Growth To Unlock A Brand’s Full Potential

以下、Google翻訳です。
「参加: コミュニティ メンバーに貢献し、知識を共有する機会を提供することで、コミュニティ メンバーの積極的な参加を奨励します。 これは通常、ディスカッション、共同プロジェクト、さらにはイベントの主催を通じて行われます。 参加意識を育むことで、より熱心で忠実なコミュニティが生まれます。」

Oneness(一体感)

Oneness: Cultivate a sense of belonging and unity among community members. Encouraging open communication, collaboration and mutual support, which can help to create a strong bond between members. This sense of oneness makes the community more resilient and better equipped to achieve its growth goals. Many consumer brands such as Nestle, Dettol, Dyson, Maybelline, Plum, Godrej, Veet, Motorola and J & J have successfully executed community marketing campaigns with the help of a community marketing platform. 引用URL:Embracing Community-Led Growth To Unlock A Brand’s Full Potential

以下、Google翻訳です。
「一体性: コミュニティメンバー間の帰属意識と一体感を育みます。 オープンなコミュニケーション、コラボレーション、相互サポートを奨励し、メンバー間に強い絆を生み出すのに役立ちます。 この一体感により、コミュニティの回復力が高まり、成長目標を達成するための準備が整います。 Nestle、Dettol、Dyson、Maybelline、Plum、Godrej、Veet、Motorola、J&J などの多くの消費者ブランドは、コミュニティ マーケティング プラットフォームの助けを借りてコミュニティ マーケティング キャンペーンを実施し、成功を収めています。」

Excellence(卓越した成果)

Excellence: Leverage the power of social proof by showcasing the success stories and achievements of community members. This will inspire others to join the community but also motivates existing members to continue contributing and engaging with the community. Tesla’s electric vehicle community is a great example where Tesla owners often share their experiences and the benefits of owning a Tesla on social media, generating a powerful brag effect that attracts new customers. 引用URL:Embracing Community-Led Growth To Unlock A Brand’s Full Potential

以下、Google翻訳です。
「卓越性: コミュニティ メンバーの成功事例や成果を紹介することで、社会的証明の力を活用します。 これにより、他のメンバーがコミュニティに参加するようになるだけでなく、既存のメンバーもコミュニティに貢献し、参加し続けるよう動機づけられます。 テスラの電気自動車コミュニティは、テスラの所有者がソーシャル メディアで自分の経験やテスラを所有するメリットを頻繁に共有し、新しい顧客を引き付ける強力な自慢効果を生み出す好例です。」

Innovation(イノベーション)

Innovation: Encourage innovation within the community by providing resources, tools and opportunities for members to experiment and develop new ideas. This can help to keep the community at the forefront of the industry and ensure that it remains relevant and valuable to its members. Think about how GitHub has grown to become the largest open-source community for version control and collaboration, enabling developers to contribute to open-source projects and share their knowledge with others. This active involvement by community members helps drive innovation and collaboration within the software development industry. 引用URL:Embracing Community-Led Growth To Unlock A Brand’s Full Potential

以下、Google翻訳です。
「イノベーション: メンバーが新しいアイデアを実験し開発するためのリソース、ツール、機会を提供することで、コミュニティ内のイノベーションを促進します。 これは、コミュニティを業界の最前線に保ち、メンバーにとって関連性と価値を維持するのに役立ちます。 GitHub がどのようにしてバージョン管理とコラボレーションのための最大のオープンソース コミュニティに成長し、開発者がオープンソース プロジェクトに貢献し、他の人と知識を共有できるようになったのかを考えてみましょう。 コミュニティ メンバーによるこの積極的な参加は、ソフトウェア開発業界内でのイノベーションとコラボレーションの促進に役立ちます。」

CLGのまとめ Summary of CLG

目的、参加、一体感、卓越した成果、イノベーションの5つがキーということでしたが、いかがでしょうか。 この5つのキーから具体的な施策を補足すると、「卓越した成果」より、成功事例を共有するコンテンツの開発、運営が施策となります。例えば、Slackでは「成功事例に学ぶ生産性向上のヒント」というページがあります。ここでは、一度は聞いたことがある企業や文部科学省の事例も掲載されています。こういった事例を紹介する施策は、様々な業界で、すでに実施されていることですが、このCLGというビジネスモデルの観点から見てみると、また違った見え方ができるかと思います。

引用URL:Why and how you should rely on Community-led Growth?

上図はWhy and how you should rely on Community-led Growth?のWhat is community-led growth?という見出しで使用されていた図になります。この図がわかりやすいと考えており、外側の流れではProductから、Content、Engagement、Trust、Relationship、Feedbackと続き、Productに繋がっていく。そして、内側の円では、BlogやReferrals、Messaging Apps、Social Platforms、Newsletter、Ambassadors、Q&A Forumsと具体的な内容が記載されており、5つのキーから見ても、想像できる内容ではないでしょうか。

さて、まとめです。Web系のマーケティングに携わっている方には、CLGは想像しやすい内容だったのではないでしょうか。「確かに、そういったこと行われているよね」と。また、CLGで想像しやすいのは、サブスク系だと思います。例でも、SalesforceやSlackを出させていただきましたが、ネットでサービスを提供し、有料プランがある形です。それは、PLG(Product-Led Growth)も行いつつ、CLGの重要な要素、コミュニティの形成であったり、その活性化であったり、取り組まれている様子が見受けられます。
一方で、Legoのコミュニティ「Lego Ideas」を紹介させていただきましたが、LegoはSalesforceやSlackとは異なった業界となり、大変参考になるコミュニティだと考えております。
みなさまの提供しているサービスの今後の展開に、この情報が何かの一助になれば幸いです。

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